セクハラ被害で仕事を辞めた、その後の話。

社長からセクハラを受けて、仕事を辞めた話。 にも書いていますが、私は社長からセクハラ被害に遭い、仕事を辞めた経験があります。

セクハラに遭った後、みんなどうしているんだろう?と調べても、なかなかそういった記事がなく(きっと被害者の皆さんは、酷く傷ついているため)、

不幸なことに、私と同じようにセクハラに遭った後の経験談として、私の考えや気持ちを書いていきたいと思います。

決して気分の良い話ではないので、読みたくない方は、戻るボタンを押してくださいね。

「セクハラに遭っている」と認めるまで、時間がかかった

社長からセクハラを受けて、仕事を辞めた話。 にも書きましたが、

私は「自分がセクハラに遭っている」ということを、すぐに認められませんでした。

決して、すごく可愛い訳でも、綺麗な訳でもない。かと言って、オンナを売って仕事をしようとしているつもりも、全くない。

私は「女性だから」という理由を職場に持ち込んだことは、ほとんどありませんでした。重いものを持つ時、手伝ってもらう程度です。

なので、起こっていることが、全く理解出来ませんでした。

毎日のように、おしりを触られ、ハグもキスもされ、挙句の果てにはスカートをめくられ、服の中に手を入れられていました。

でも、理解が出来ませんでした。これは酷いことなんだと、認めることが出来ませんでした。

なぜなら、私は「女性」という気持ちで仕事をしていなかったから。一人の労働者として仕事をしていたから、です。

サラリーマンである限り、基本的に上司への答えは「ハイ」か「イエス」しかないと、私は思っていました。その上司が、しかも社長が、仕事中に自分の身体を触っている。

「これも仕事の一部なんだ」と、無意識に言い聞かせていました。


セクハラ被害を認めた瞬間、男性不信に。

セクハラ被害を認めて仕事を辞めてから、私は極度の男性不信になりました。

男性に被害を(酔った勢いで苦笑)話して、被害の酷さを実感し、辞めるに至ったんですが…

「男性」という性別そのものへの不信感、嫌悪感を持つようになりました。

例えば、下のように。カナリ極端な考え方になっています。今はここまで極端ではないです。

ただ、事実として「男性から」、「自分が女性であるという理由だけで」被害を受けたため、一時的にここまで極端になるのも、仕方ないと思います。

  • 男性は性欲を、どうあっても「仕方ないもの」だと説明する。それは、女性を自分に都合よく「使いたい」からだ。
  • 男性というだけで、下駄を履かせてもらっているのに、男性はそれに気づいてない。その上、下駄で女性を踏みつけている。
  • 「論より証拠」だと言って、セクハラ被害を訴えても、「見てないから何とも言えない」と誤魔化そうとする。それはその男性にも、同じような下心があるからだ。
  • 「俺はそんな事しない」「すべての男性がそうじゃない」等とヒーロー顔するけれど、実際にその現場を見たら、地位が上の男性には、何も言わずに従う(セクハラを無視する)。

このような極端な考えを発言すると、「フェミニストだ」などと揶揄される時代ではありますが…本来「フェミニズム」自体は悪ではないですし、フェミニストが偏った人、という訳でもありません。※フェミニズムについては、割愛します。

ただ、私のような極端な思考に陥っている女性がいたら、

「もしかすると、過去、または現在進行形で性的被害を受けているかもしれない」と想像する必要もあるんじゃないか。そう考えるようになりました。

度重なるフラッシュバック、トラウマと闘う日々

私の男性不信は、幸いなことに、周りの男性によって軽減しました。

彼らは、セクハラ被害について本気で私の心身を心配し、加害者に対して本気で怒ってくれました。

興味本位で、どんな事されたの?なんて聞くこともなく。ただ、黙って被害報告を聞いてくれました。そして、ただただ加害者の社長に対して憤り、人によっては「その会社を潰そう、きちんと罪を償わせよう」とまで言ってくれたり。

また、私のセクハラ被害は、弁護士へ相談したところ、準強姦扱いとなるそうです。内容があまりに酷すぎるので、ぼかして書いていますが。

その事実を知り、「私は酷い扱いを受けたんだ」と認めてから、触られた感覚、社長の下卑た顔、気持ちの悪い言葉…そういったものを、何度も思い出すようになりました。

セクハラはトラウマとなり、いわゆるフラッシュバックを経験するようになりました。

数年前のことなのに、嫌なぐらいハッキリと、触られた感触、その時の空気感、社長の表情…何もかもを鮮明に思い出します。というより、「今現在」されているぐらい、リアルに。

今もまだ、たまに思い出してしまうことがあります。大分、自力でも癒してきたつもり、なんですが。

アナタにとっては、一瞬の気の迷い。相手にとっては一生の傷。

加害者の言い訳には、「一瞬の気の迷い」「少しからかってみようと思った」「性欲だから仕方ない」等、様々なものあります。

ですが、セクハラ被害(性的被害)に遭って本当に心から思うのは、

被害者にとっては、それが一生の傷になります。

実際、セクハラ耐性も強く、割と理屈でモノを言うタイプの私(男友達公認。笑)ですら、

未だに、フラッシュバックに苦しめられています。呼吸がうまく出来なくなるほど、怖くなり、パニックに陥ることがあります。

痴漢、セクハラ、パワハラ。どれも同じだと思います。

「〇〇だから(女性だから、男性だから)」、「●●だと思ったから(嫌がっていない、拒否しないから)」、「△△をしてもいい」という理由は、世の中には存在しません。

もし、私と同じような被害に遭っている方がいるなら、退職代行サービスなどを使っての退職なども考えてみてくださいね。

感覚や気持ちがおかしくなる前に、狂ってしまう前に、その場所から離れてください…

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