こんにちは、月風みゆです◎
今回は、入院した時の入院費がどのように決まっているのかについて書いていきます。
入院してしまった!入院費っていくらかかるの!?
不幸にも入院してしまった時、まず最初に思うことですよね…
入院なんて人生で何回もあることではないですし、不安でいっぱいだと思いますが、
治療のことは医師に任せて、入院費についてはみゆが簡単にご説明します。
入院費の算定方式は大きく2種類ある
入院費の算定方式(計算方法)には、
・出来高払い方式
・DPC(包括医療費支払い方式)
2つの方式があります。
それぞれの解説の前に、ひとつ大切なことを伝えておきます。
医療費は、円ではなく、点数で計算されます。
1点=10円なので、怖がらなくて大丈夫ですよ!
出来高払い方式(出来高算定)とは?
出来高払い方式(出来高算定)は、
行った医療行為全てを加算していく方式になります。
入院して、注射して採血して薬飲んで、手術もしたという場合、
それら全てを足し算した合計と、入院料として1日ごとに決まった点数を足したものが、医療費となります。
例えば、1週間入院して、
薬:2,000点
注射:3,000点
採血:5,000点
手術:50,000点
入院料:40,000点
だった場合。
出来高算定なら、これら全てを足し算した、100,000点となります。
円に直すと、1点=10円なので、医療費は100万円です!
入院料として1日ごとにかかる点数は、病院の規模、役割によって変わってきます。
大きな病院なら、看護師もたくさんいて、とても専門的な治療をするため、入院料の点数は高くなります。
入院料の詳しい話は、入院料って何?で書いていきますね。
DPC(包括算定)の場合
DPC算定の場合、
包括評価部分 + 出来高部分 という式で入院費が算定されます。
包括評価部分とは、疾病ごとに1日何点と決められた点数のことを言います。この点数の中には、1日のうちに行った薬、注射、採血、入院料が含まれます。
すごく簡単に言うと、
例えば胃潰瘍で入院したら、1日に何回採血して、何回薬を飲んでも、1日3,000点ポッキリ、ということです。
ただ…1日3,000円ポッキリだと、手術をしたり難しい処置をしたりした時、病院がすごく損しますよね。。手術も難しい処置も、とても手間とお金がかかりますから。
それを解決するために、手術や点数の高い処置などは、包括評価部分に足し算しましょう!というのが、出来高部分になります。
先ほどの例で考えると、
1週間入院して、包括評価部分が1日3,000点だとすると、
薬:2,000点
注射:3,000点
採血:5,000点
入院料:40,000点
これら全ては、3,000点×7日の21,000点の中に含まれます。
ただし、手術の50,000点は、21,000点に加算されるため、
入院費は、21,000点+50,000点の71,000点となります。
円に直すと、71万円です!
もしかして、DPC算定の方が、出来高算定より安いの?
例に挙げた入院費だと、同じ入院でも、
出来高算定…100万円
DPC算定…71万円
となり、DPC算定の方が安くなりましたね。
だから、DPC算定の方が安くて良い!という訳ではありません。
DPC算定には、1日何点と決まってること、手術等は出来高算定として加算されること以外にも様々なルールがあるため、
DPCだから安い、というようなことにはなりませんので、悪しからず。
大抵の場合、出来高でもDPCでも、医療費にそこまで大きな差はありません。
でも、入院費ってお高いんでしょう…?
そんな時でも、窓口での支払負担額を軽減する方法があります。
高額療養費制度というものになりますが、ここでは長くなるので、次の記事を読んでくださいね。
高額療養費制度ってなに?? へ つづく。