こんにちは、月風みゆです◎
何で病院を受診する時は、保険証が必要なの? 病院はどこからお金を得てるの?でも少し触れている、
保険証の発行元であり、保険料を徴収したり、病院に医療費を支払ったりもする保険者。
保険者って一体なに?何をしているの?あと、保険者の違いは何の違いなの?保険証で職業がわかるとか聞いたことあるけど、本当?!
などなどの疑問に対して、元★医療事務員のみゆがお答えします!
保険者(ほけんしゃ)とは?
保険者とは、健康保険の運営を行う機関のことを指します。
健康保険の運営には、
- 保険料の徴収
- 保険証の発行
- 限度額適応認定証、医療証などの発行
- 傷病手当、出産手当、出産育児一時金などの給付
など、様々な業務があります。
簡単にまとめれば、保険料の徴収と保険給付を行う機関、ということになります。
保険者の大きな3分類
保険者には、大きく分けると
・国民健康保険組合 (国保)
・健康保険組合/全国健康保険協会(社保)
・後期高齢者医療制度
の3種類があります。
国民健康保険(国保)
国民健康保険(国保)とは、市区町村が保険者となる健康保険のことです。
自営業の人や社保(後述)に加入していない人が、入っている健康保険です。略して「国保」と呼ばれます。
健康保険組合/全国健康保険協会(社保)
健康保険組合/全国健康保険協会(社保)とは、企業や健保組合が保険者となる健康保険です。
大きな会社だと、自分の会社で健康保険組合を持ってたりします。そんな場合は、「△△株式会社の▲▲健康保険組合」という健康保険に加入していることになります。
自前の健康保険組合を持たない中小企業などは、全国健康保険協会(協会けんぽ)に加入しています。
健康保険組合・協会けんぽのどちらも含めて、「社保」と略されます。
後期高齢者医療制度
後期高齢者医療制度とは、都道府県単位に設置されている後期高齢者医療広域連合が保険者となる健康保険です。
この保険は、75歳以上の方が加入する保険です。74歳までは、国保か社保のどちらかに加入していますが、75歳になると後期高齢者医療制度に加入することになります。
保険証で職業がわかるの?!
ここまでで、保険者には大きく3種類あり、国保・社保・後期高齢者のどれかになる、とわかりました。
つまり、保険者を見れば、
国保ということは、この人は自営業かな?
「▲▲健康保険組合」って、あの大企業の▲▲株式会社のこと?
後期高齢者の保険持ってるから、75歳以上の人なんだなぁ
ということが推測できますよね。
ですが、それだけでなく、保険証には保険者番号という8桁の番号があります。
下の画像の赤い線の部分です。
この保険者番号の上2桁は「法別番号」と呼び、保険者によって番号が決まっています。
上の画像だと、保険者番号は「01010011」の8桁。上2桁の法別番号は「01」です。
この、法別番号「01」は、「全国健康保険協会(協会けんぽ)」のことを指します。
同じように、上2桁で保険者が何になるかがわかります。
主なものしか表には載せていませんが、保険証の番号を読めるようになれば、すぐに保険者と職業の推測が出来るようになります。
※国民健康保険(国保)には、法別番号がなく、6桁の番号しかありません。
保険者のまとめ
ここまで、保険者と保険者番号・法別番号について書いてきました。まとめると、
- 保険者は、健康保険の業務を運営する機構で、大きく3つある
- 保険者がわかれば、大体の職業の予想ができる
- 法別番号がわかれば、かなり詳しく職業の予想ができる
ということになります。
保険証が大事な理由、身分証明にもなる理由が見えてきますよね♪
病院に行く時も、行かない時も、保険証は大切に保管していてください!