何で病院を受診する時は、保険証が必要なの?

こんにちは、月風みゆです◎

病院に行くと、必ず提示を求められる保険証。よくわからないけど、大事なものだからと、とりあえず財布の中に入れて持っている保険証。

大事だといわれる保険証の役割とは?という疑問について、書いていきますね。

保険証って何で必要なの?

病院に行くと必ず「保険証を見せてください」と言われますよね。

では、なぜ保険証が必要なのでしょうか?

それは、

①保険証によって、患者本人の窓口負担割合が決まるから

②保険証の発行元(保険者と言います)に、病院から医療費の請求をするから

の2つの理由があるためです。

①保険証によって、患者本人の窓口負担額が決まる

保険証には、患者本人の窓口負担割合を決めるという重要な役割があります。窓口負担額とは、病院で支払う金額のことを指します。

保険証がなければ、患者本人の窓口負担割合は医療費の全額、10割負担になります。

例えば、医療費が700点(1点=10円です)だった場合、窓口で支払うのは7,000円になります。

ですが、保険証を提示した6歳以上70歳未満の方は、窓口負担割合が3割と決まっています。

もし医療費が700点なら、7,000円×3割負担=2,100円の支払いで良い、ということになります。

つまり、保険証があれば、本来7,000円の医療費が、2,100円の支払になります。

ちなみに、窓口負担割合は年齢や所得によって変わります。

保険負担割合の違い

就学前は2割負担就学後~70歳未満は3割負担と厚労省で決まっています。

ただし、70歳以上からは窓口負担割合が2つに分かれます。現役並み所得(働いていた時と同程度の所得)を持っているかどうかで、負担割合が決まります。

現役並み所得があるかどうかは、保険者(保険証の発行元)が決めます。

 ※あくまでも保険証だけの場合。助成医療等があれば、保険負担割合は変わります。詳しくはまた改めて書きますね♪

上図からわかるように、年齢と所得だけで、支払う医療費の負担額が決まってしまうんです!

ということは、もし保険証の提示をしなければ、

「あなたの窓口負担割合がわからないので…一旦全額(10割負担で)払ってください!」

と病院から言われてしまうこともある、ということです。

そんなことになったら大変です!!

医療費は高いので、病院を受診する時には、必ず保険証を提示してくださいね。



②保険証の発行元(保険者)に、病院から医療費の請求をする

保険証の提示で、6歳〜70歳未満の方は、医療費の3割分を支払うことはわかりましたが、、

では、残りの医療費、7割分は誰が支払うのでしょう?

病院は、患者からの3割分しか、医療費をもらっていません。まさか病院は、7割分も損をしているの・・・?

な~んてことは、もちろんありません。笑

この7割分は、保険証の発行元である、保険者が支払うことになっています。

保険者は大きく分けると、国民健康保険 (国保)、健康保険被保険者証 (社保)、後期高齢者被保険者証の3つがあります。

病院はこの3つの保険者のどれかから、残りの7割分の保険料を支払ってもらいます。

ですが、保険者を知るために、患者さんに「あなたどこの保険者に入ってる?」なんて聞くことはしません。保険証を見れば、保険者がわかるようになっているからです。

言い換えれば、病院は患者の保険証を見ることでやっと、7割分の医療費をどこからもらえるかわかる、ということです。

(病院の医療費請求については、病院はどこからお金を得てるので詳しく書いています)

保険証は、本人にも病院にも大切なもの!

保険証があることで、

・年齢と所得で、支払う医療費の負担割合が決まる

・病院は残りの医療費を、保険証の保険者に請求することが出来る

という、2つの重要なことが出来ます。

つまり、保険証があることで、患者本人にも病院にもメリットがある、ということになります。

患者さんは高い医療費を支払わなくて済む。病院は残りの医療費を保険者からもらえる。

保険証1つで、患者と病院間にwin-winな関係を築くことができますね♪

元★医療事務員のみゆから、声を大にして言いたいコト

病院に行くときは、絶対に、保険証を持ってきてください!!

もし保険証を変更していたり、今手元になかったり、忘れたりした時は、出来るだけ早く病院に教えてください!!

皆さまのためにも、病院のためにも、お願いしますね♪

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