限度額適用認定証を使ったら医療費はどうなるの?

こんにちは、月風みゆです◎

入院してしまった!入院費ってどうなるの??、 高額療養費制度ってなに?? から続いて、今回は限度額適用認定証を使用したら、医療費がどうなるかについて書いていきます。

ここまで、高額療養費制度という窓口支払の金額が少なくなる制度があり、

限度額適用認定証には区分があり、

保険者が区分を決めて、限度額適用認定証(ここからは限度額、と呼びます)が交付されることをお話しました。

では、限度額を使用したら、具体的に医療費はどうなるのでしょうか??

限度額の窓口負担金額は?

限度額では、区分に応じて窓口負担額が決まっています。

70歳未満の場合(全国健康保険組合 協会けんぽ 参照)

70歳以上の場合(全国健康保険組合 協会けんぽ 参照)


上の表のように、負担金額の上限が決まっています。

70歳未満の区分エなら、医療費は57,600円となります。70歳以上の低所得者Ⅰなら、外来は8,000円、入院は15,000円ですね。

つまり、区分エの方は、支払った医療費が入院・外来を別として、57,600円以上になったら、もう医療費の支払いはしなくていい、ということです。

※医療費に含まれないもの(ガーゼなど自費診療になるもの)や入院時の食事代は、限度額の上限に含まれないため、支払う必要があります。

ところで、限度額区分ウ以上、70歳以上の現役並み者で突如現れる、

「上限金額+(総医療費?○○円)×1%」の計算式の計算方法はどうなっているんでしょうか?

限度額の計算方法(区分ウ以上の場合)

「上限金額+(総医療費-○○円)×1%」の中にある、総医療費とは、医療費全額のことを言います。

総医療費(医療費全額)というのは、保険証を使わずに、10割負担で支払った場合の金額のことです。

保険証の仕組み、医療費の仕組みはこちらへ!

何で病院を受診する時は、保険証が必要なの?

病院はどこからお金を得てるの?

例えば、総医療費が10万点だとすれば、1点=10円なので、100万円ですよね。

保険証を使わずに10割負担で計算すると、100万円が総医療費になります。

ちなみに、保険証(3割負担)を使うと、医療費だけでは30万円の支払いとなります。

区分ウの場合で考えると、

総医療費が10万点(100万)のとき、

区分ウの負担額は、80,100円+(総医療費-267,000円)×1%となるため、

80,100円+(1,000,000円-267,000円)×1%

=80,100円+7,330円

=87,430円

となり、医療費は87,430円になります。

これに食事代など保険証が使えないものがプラスされるため、実際に支払う金額は、10万円前後になります。

もし限度額がなければ、30万円と食事代などの支払いが必要となるので、31~33万円となります。

そう考えると、限度額があると負担はかなり軽減されますね。

他の区分でも、同じような計算方法となります。

※(総医療費-267,000円)がマイナスとなる場合は、3割負担分が請求されます。

限度額の計算方法は難しい!という場合。

ここまで、限度額の計算方法を書いてきましたが、、難しくも感じますよね。

よくわからない!という場合、

  1. 区分ウ以上だと、限度額の金額よりも金額は少し高くなる
  2. 窓口で支払う入院費は、医療費+食事代+その他保険証の使えないもの

この2点を覚えておいてくださいね!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする